ヨーロッパや北米に広く分布する常緑高木のジュニパーの球果がジュニパーベリーです。緑色をしている果実が2年ほどかけて青紫色に変わり、色が変わってから採集します。
ジュニパーベリーに強い利尿、解毒作用があることは古くから知られ1500年代には薬用酒に用いられ、その芳香が人気を呼び、やがてスピリッツ(蒸留酒)のジンとして世界的に広まりました。
薬用としての歴史は古く、紀元前1550年頃のエジプトのパピルス文書にもいくつか書き残されています。
お茶として飲用した時、引きしまった風味の中にほのかな甘さがただよい、すっきりしたあと味が楽しめます。
利尿、解毒効果が強く、体内に滞留している余分な水分や毒素を排出します。このため痛風、リウマチ、むくみに効果がありますし、脂肪の沈着を防止する働きもあります。
疝痛と鼓腸を緩和し、消化を促します。また、子宮刺激作用があり、陣痛時の子宮収縮を活発にします。
◆ 和名 セイヨウトショウ
◆ 学名 Juniperus communis
◆ 主要成分 揮発成分、フラボノイド、糖類、配糖体、タンニン、ポトフィロトキシン(抗ガン物質)、ビタミンC
◆ 作用 尿路殺菌作用、利尿作用、駆風作用、消化促進作用、子宮刺激作用、抗リウマチ作用