ハーブの話

ハーブということばから思い浮かぶのは、なんでしょうか?

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芳香のある草花や樹木、フレンチやイタリアンなどの料理に使われるもの、ゆったりした時間を過ごすときに飲むティー、あるいは一面に広がる鮮やかな紫色のラベンダー畑などさまざまなイメージが浮かぶのではないかと思います。
ハーブはさまざまな形で、わたしたちの身近な生活に取り入れられています。
たとえば、市販の調味料やデリカテッセンとしての加工食品のなかに、肌にやさしく、髪質をよくする成分をふくんでいることから石鹸やシャンプーなどヘアケア類や化粧品の中に、天然香料としてインセンス(お香)をはじめエアリフレッシュナーや消臭剤、防虫剤、あるいはポプリや匂い袋などの小物類に・・・と、数多くの日常生活用品のなかに登場します。
また、ハーブの香りには元気が出たり、心を鎮めたり、穏やかに眠ったりという作用もあります。ハーブから抽出した精油(エッセンシャルオイル)を使った芳香療法は心身のバランスを調えることで、近年注目を集めています。アロママッサージはその代表的なものです。
このようにハーブは、わたしたちの生活のいろいろな場面でかかわりあい、役立っています。
ハーブとは日常生活に有益な植物すべてをさすのです。

ハーブの歴史

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この有益な植物を日常生活に取り入れてきた長い歴史を持つのは、ヨーロッパの各国です。なかでもラベンダー、ローズマリー、タイム、セージなどが自生していたフランス、イタリア、ギリシア、スペインなどの地中海沿岸国やイギリス、ドイツでは盛んに使用され、聖書にも数多くのハーブが登場するほど悠久の歴史があります。
古代ローマの兵たちは、植物(ハーブ)が持っているさまざまな薬効に注目し、戦場で傷ついた時のために、止血用としてヤロー(アキレア)を持って遠征したといわれます。
やがて、陸続きのヨーロッパの各国へはもちろん、海を隔てた北米やオセアニアなどにも支配的な地位を確立したヨーロッパ各国の日常の伝統的文化が伝わり、地中海原産のハーブも世界の各国へ広がっていきました。そして、エキナセアやユーカリ、ティートゥリーなどの原住民が薬用として使用していた植物もあらたにハーブの仲間入りを果たします。


日本では

それでは、地中海沿岸国に自生するハーブが日本に伝来したのはいつのころでしょうか?
戦国時代、織田信長がポルトガルの宣教師にヨーロッパの薬草を渡来させたという記録があります。現在、日本各地の山野に自生している「イブキジャコウソウ」もこのころに伝わったといわれます。このジャコウソウは、匍匐性(地を這って広がるタイプ)のタイムのことです。
また、江戸末期、鎖国が解かれ各国との通商が活発になり、さらに多くのハーブが帰化しました。これ以降日本に広がったハーブはマレイン(和名・ビロードモウズイカ)やソープワート(シャボンソウ)をはじめ、数多くあります。
しかし、ハーブの日本への本格的な上陸は1970年代に入ってからになります。
60年代、アメリカはベトナムへ大量の若者たちを派兵しましたが、生きて帰還した兵士たちのなかには、その悲惨な戦闘の記憶により精神を病む人たちが数多く発生しました。アメリカではダメージを受けたこころを癒すために芳香療法などを通してハーブが社会的に見直され、一躍ブームを引き起こしました。
その影響は日本にも伝わり、生活文化に広く普及し現在にいたるのです。

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