安曇野は田植えのシーズンを迎えています。
連続テレビ小説「おひさま」のロケが行われた藁葺き家のオープンセットの前の田んぼにも早苗が植えられました。
かつては手植えでしたので、多くの人手を要しました。
田植え機に取って代った今は、昔ほどではありませんが、それでも機械ができない四隅の補植や苗床の運搬、苗箱の洗浄などをしなければなりませんので、それなりの人手が必要です。
このため、これからも週末になるとあちこちで家族総出の田植え風景が見られます。
田植えの済んだ田んぼに北アルプスの峰々が映り 、この時期ならではの水鏡の風物詩も見られます。
こちらは、代掻きは済んでいますが田植えはこれからのようです。水鏡に山並みとこいのぼりが映っています。
安曇野では田植えシーズンになると、前常念岳に「常念坊」の雪形がくっきり浮かんできます。
ことしは津波災害で海水を被り田植えができない宮城県の作付け分900トン分のうち100㌧を安曇野で受け持つことになったそうです。
穂高牧地区には、安曇野では珍しく棚田が残っています。それでも減反施策で、今年も休耕する田が目立ちます。
休耕するとなっても田の手入れは欠かせません。トラクターで定期的に田起こし(耕起)したり、下のようにレンゲを栽培して緑肥としてすき込み米作りができる日の準備をしているところもあります。
田んぼ一面に咲いているレンゲの花も、早く田に水の引かれる日を待ちわびているかのようです。
* 雪形の「 常念坊」にまつわる安曇野の民話があります。こちらをご覧ください。