連ドラ「おひさま」にでてきた安曇野の風景(6)~松本城と旧制松本高校

安曇野が舞台のNHK朝のテレビ小説「おひさま」で放映された安曇野とその周辺の風景を紹介しているコーナーです。

* 掲載した写真で、左上に時刻表示の数字があるのは、テレビ画面を撮ったものです。


陽子は親友二人を連れだって、長兄・春樹が学生生活を送る松本へ遊びに行きます。春樹と学友で陽子の初恋の人である川原に案内されて松本城へ行く場面がありました。

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松本城は永正元(1504)年の築城ですので、500年を超える歴史があります。昭和27(1952)年に天守、月見櫓など五棟が国宝に指定されています。

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城全体が黒く塗られていることから、市民から「烏(からす)城」とも呼ばれ親しまれています。

ドラマの中で陽子たちは松本城の美しさと天守閣からながめた北アルプスの山並みに感動しますが、撮影は月見櫓=上の写真の右下側の赤い部分=を使っています。

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天守閣、月見櫓へはこの黒門から入場します。

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黒門は、武士たちが登城する上で、大手門、太鼓門をくぐり、最後にこの黒門から城へ登る最後の正門でした。

春樹と川原が学んだ旧制松本高等学校の本館です。大正8年に創立され、戦後の学制改革に伴って現在の信州大学に生まれ変わるまでの31年間、松本・県(あがた)で多くの人材を輩出してきました。   

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陽子たち三人は「松本高等学校」の看板が掛かる正門を通って春樹たちに会いに行きました。現在この門には「松本高等学校跡地」の看板が掛っていて、「松本高等学校」はロケ用に設営されたものです。

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本館は大正時代の代表的木造洋風建築で、国の重要文化財に指定されています。現在は一部が図書館になっているほか、当時の教室などは会議室として市民に活用されています。

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本館の中庭に回ると、手入れされた植え込みと糸桜(枝垂れ桜)が植栽されベンチも備えられ、市民の憩いの場として開放されています。

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つい最近放映された場面で、教員をめざす陽子が春樹に励まされ師範学校の受験に行くシーンがありました。その試験会場へ向かう道と校舎は、この中庭でロケが行われています。

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本館の隣りに大講堂があり、こちらも重要文化財の指定を受けています。

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ドラマでは、陽子たちが訪れたことに気づいた春樹と川原は、この講堂二階の窓から顔をだし呼びかけましたね。

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講堂の中も自由に見学ができ、大きなシャンデリアが当時のまま残っているのを見ることができます。

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キャンパス内には学生寮もあり、ドラマでは良一と川原は同室で寮生活を送っていました。しかし寮の建物は現存せず、銘板がかつてあったその場所を記しています。

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良一たち寮生は、ここで青春を謳歌したことでしょう。

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