日本に、明治の初めに渡来したという比較的長い歴史をもつソープワートです。
耐寒性もあり丈夫なこともあり、野生化した時期もあったようですが、最近は数を減らしてきているようです。
別名(学名)でサポナリア、すなわちサポニンを含んでいる草ということですが、和名のサボンソウの方が親しみやすいかも知れません。
サボン→シャボン、つまり石鹸のことですが、非石灰質の水(硬水)で煮沸するとサポニンが溶けだし、石鹸液ができることから石鹸のない時代、ヨーロッパではこのソープワートを洗濯に用いてきました。
スカビオサも、次々に花を咲かせています。スカビオサ、すなわちマツムシソウですが、世界には60種以上あるといわれます。
日本在来のマツムシソウは、淡い紫色の花を咲かせますが、初夏から秋にかけて淡黄花をつけるアルパイン・スカビオサは、アルプス原産になります。
さらに赤花のマツムシソウもあり、やはり初夏から秋にかけて花をつけます。
ラベンダーもは開花しています。グロッソ、ヒッドコート、ロイヤルパープルなどのイングリッシュ、ラバンディン系を植え込んでいます。
ネムノキも全体に花をつけ始めています。
ネムノキの名は、左右に分かれている複葉が夕方になると合わさって閉じたようになりますが、この葉の様子に例えて名づけられています。
ネム、ネゴの別名もありますが、英名はシルクツリー。淡紅色のながく美しい繊細な雄しべの模様を絹糸に見立てて名づけたようです。
シーホーリー、別名(学名)エリンジウムが、青色の花を立ちあげています。茎は銀灰色で硬くしっかりしていますが、花をたくさんつけると、その重みで傾いたりします。
葉は3~5裂して鋭いとげ状の突起がありますので、気をつけなければなりません。
観賞用のほか、ドライフラワーやポプリとして利用します。
ルドベキアが最盛期を迎えています。花そのもの、花と葉とのコントラストが強く印象づけることから、宿根ボーダーや切り花として利用されています。
秋には周辺にたくさんの種をこぼし、翌春そのほとんどが発芽してきます。