信州の標高の高い山地は、すでに紅葉が始まっています。
写真は北信濃・戸隠の鏡池の昨日の模様です。
安曇野はここのところ寒暖の差が激しく、朝夕の冷え込みは肌を刺すほどです。薄着でいると、身ぶるいするような日も多くなってきました。
こうした天候、気温の影響でしょうか、今年の実をつける樹木はいつになく早く、色鮮やかにも見えます。
ナナカマドは、野山に、庭に、街路樹などによく見られる木ですが、濃い橙色の実を房状につけています。
ウメモドキの赤色の実も日ごとに色鮮やかさを増し、たわわに付けているのを見ることができます。
ウメモドキの実は葉が落ちても長い期間枝についていて、しばらくは自ら落下することがありません。雪が降って野鳥たちの食糧事情が悪くなると、ついばみに来てやがて実はなくなってしまいます。
それまで赤く染めながら、野鳥たちのお腹に納まるのを待っているかのようです。
その野鳥たちもとてもかなわないのが、ザクロの実です。実が大きい上に、くちばしでつついても穴を開けるようなことはできない固さです。
こうした木の実が色づくとともに、安曇野の秋は深まって行きます。