44年ぶりに『黒部の太陽』が上映されます

昭和43(1968)年に劇場公開され大ヒットした日本映画の傑作「黒部の太陽」が、映画の舞台となりロケも行われた大町市で5月13日(日)に上映されます。

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映画 『黒部の太陽』 は、当時、秘境といわれた黒部峡谷に「世紀の難工事」黒四(くろよん)ダム建設に挑む苦闘、特にトンネル施工中に岩盤の中で岩が細かく割れ、地下水を大量に溜め込んだ軟弱な地層(破砕帯)に遭遇し、この破砕帯を突破するまでの困難に立ち向かう男たちのロマンとそのスケールの壮大さが話題となりました。

三船敏郎、石原裕次郎の二大スターが共演し、安曇野市出身の熊井啓さん(1930-2007)が監督した作品です。

三船プロ・石原プロの共作でしたが、映画製作発表から完成するまで様々な圧力や制約を受け曲折を経ながらも、製作完成にこぎつけたという日本映画史上に名を残す名作といわれています。 

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現在、版権は石原プロモーションが所有していますが、生前の石原裕次郎さんの「カットされる放映は望まない。ノーカットで映画館の大迫力の画面・音声で見て欲しい」との遺志を継ぎ、これまでテレビ放映やDVD ソフト化されていないことから鑑賞することが難しく「幻の映画」と されてきました。

しかし、今年になって石原プロの石原まき子会長が、「 東日本大震災復興支援を目的として、『 黒部の太陽 』を全国各所でスクリーン上映する」ことを発表し、44年ぶりに全国150カ所で上映されることになったものです。

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大町市での上映会は、5月13日(日)午後2時から大町市文化会館で催されます。
前売り券1000円(当日券1200円)で同文化会館や全国のファミリーマートで発売されています。問い合わせ先は実行委員会(☎ 0261・23・5633)へ。

* 画像は、上から安曇野市豊科の熊井啓記念館に展示されている『 黒部の太陽 』のシナリオ、撮影当時の熊井啓監督のスナップ写真と記念館入り口に展示されている同監督の晩年の肖像写真です。

* 熊井啓監督と『 黒部の太陽 』について詳述している書籍があります。また、当ブログでもこの書籍について紹介しています。こちらです。

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