安曇野が舞台のNHK朝のテレビ小説「おひさま」で放映された安曇野とその周辺の風景を紹介しているコーナーです。
* 掲載した写真で、左上に時刻表示の数字があるのは、テレビ画面を撮ったものです。
陽子が安曇野女学校へ自転車で通学する往復路、安曇野の街中を通るシーンがよくでてきます。この昭和初期を彷彿とさせる街並みは、安曇野には残っていません。
これらの場面は、木曽路の宿場・奈良井(塩尻市)で収録されました。軒を連ねる奈良井の街を、安曇野の昭和初期の街並みに変身させました。
奈良井は、妻籠、馬篭などと並ぶ旧中山道に十一あった宿場の一つで、今でも約1キロ㍍にわたり宿場の面影を残す木造建屋が並びます。
美しい町並みは、重要伝統的建造物群保存地区に指定されています。
陽子が永遠の友人として契りを結んだ真知子、育子と女学校の帰路、安曇野の商店街にある飴屋にこっそりと(当時の女学生は入店ご法度でした)立ち寄るシーンがよくあります。
現在の奈良井は街並みが古いだけでなく、店の中をのぞくとドラマの小道具にも使えるような骨董品なども並んでいます。往時を思い起こさせますね。
手焼きせんべいも、昔ながらの木製ケースに入って販売されています。
最近放映された場面では、出征兵士を見送るシーンも奈良井で撮られています。
奈良井は、上町、中町、下町の三街区に分かれますが、出征行進は上町でロケが行われました。
奈良井の民宿に木彫りの鍾馗が残っていました。この鍾馗さんに家内安全に合わせ、戦中は武運長久も祈ったかも知れませんね。