春の陽ざしに誘われて、安曇野でも桜が満開の時季を迎えています。
堀金岩原にある枝垂れ桜です。朝の連ドラ「おひさま」にでてくる藁葺き小屋、水車のロケ地が近くにあります。
幹線道から少し離れたところにあるのですが、周りが畑地ですので見通しもよく、ポツンと一本華やかに咲き誇っているのが遠目からも分かります。
まだ枝垂れ桜としては若木の部類でしょうが、なかなか均衡が取れた姿をしていて将来名木となる風格さえ漂わせています。
風格があるといえば、豊科本村の枝垂れ桜は横綱級でしょう。樹齢250年で樹高は14㍍に及びます。
太い幹から枝を四方八方に広げ、さらに小枝を垂れ下げています。どの角度から眺めても絵になっています。南北の枝張りは15㍍にもなります。
穂高牧の枝垂れ桜も、近年風格がでてきたと見る人を楽しませています。
桃の花かと見まがうばかりの豊科北中学校の校庭に咲く「御殿桜」です。
ソメイヨシノよりも色の濃いオオヤマザクラ(エゾヒガンザクラ)とコヒガンザクラの交配により作出された桜木ですが、毎年よりピンク色の鮮やかな桜花をつけます。
堀金中堀の拾ヶ堰(農業用水路)にソメイヨシノの並木も真っ盛りとなっています。晴れた日は遠くに雪の被った常念岳が正面に望め、絶好の撮影ポイントとして人気があります。
安曇野には多くの種類の桜木があり、名木、古木、大木がたくさんあります。
この時季、各地から撮影や見物に訪れる方たちも多いのですが、これらの木々は個人所有の庭や畑地などに植え込まれているのが多くあります。畑地などに入らない、ゴミを落とさない、そして今は春耕の時期ですので作業の邪魔にならないなどのマナーが必要ですね。