リュウキンカの花が咲きだしたという話を聞いてさっそく出かけました。安曇野は7、8の両日、重く湿ったベタ雪が降り、9日も冷風の中、小雪が舞いました。「まだこんなに寒いのに本当かな?」と思いつつ。
向かった先は、豊科南穂高の田淵行男記念館の庭です。
確かにリュウキンカの花が、顔をのぞかせていました。ようやく開いたばかりのリュウキンカですので、花色もまだ淡い黄金色です。
花茎を立ち上げ、その先端に黄金色の花をつけることから「立金花」と書きます。早春の湿地に自生しているのを見ることができます。安曇野では、春の到来をいち早く告げる水辺の花といえます。
開花の期間は長く、サクラが散ってもまだ咲いているのを見ることができます。
リュウキンカを見て、目を上に移すとマンサクも花をつけていました。やはり安曇野では春一番に目にすることのできる花です。
こうして葉が芽吹く前の枝に、数多くの黄花をつけます。
漢字で書くと、豊年満作の「満作」の字を当てます。
リュウキンカ、マンサクの花が咲きだすと、安曇野の春もいよいよ間近かです。