寒風の中、おいしい安曇野リンゴ作りの作業が続いています

安曇野は一年の中でも、最も寒い時期を迎えています。夜明け前の厳しい冷え込みで氷点下まで下がった気温が、日中もさほど上がらない日が続きます。

そんな中でも雪が降らない日を選んで、外作業に勤しむリンゴ生産農家の人たちの姿があります。     

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リンゴは、雨が少なく、昼と夜との温度差が大きいほど果肉が引き締まり甘さがのるといわれます。安曇野・三郷から堀金地域にかけての標高600~700㍍の山麓沿い一帯は、こうした好条件に加え河川によって堆積した肥沃な土壌に恵まれ、全国有数のリンゴ産地となっています。

おいしいリンゴを育てるために生産農家では、正月明けからリンゴの木の剪定、誘引、元肥などの作業が始まっています。

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降った雪がところどころに残り寒風が吹きすさぶ中でも、防寒着に身を包み、脚立や専用リフトに乗り、良質の実がなる短果枝を残しながら伸びすぎた枝を切り落としていきます。落とす枝の量もヤマになります。

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安曇野リンゴの特徴は、木の大きさを2.5㍍ほどのコンパクトに抑えて育てる矮化(わいか)栽培と呼ばれる技術です。低木化することにより太陽の光が木全体にまんべんなく当たり、葉で作られた養分が果実に蓄えられ、とりわけおいしいリンゴが育つのです。
そのために専用フックやヒモで枝を誘引する作業が欠かせません。

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こうした生産農家の努力が実を結び、昭和59年に最高の栄誉「日本農業賞天皇杯」を受賞しています。

おいしいリンゴを全国に送り届けるたゆまぬ寒中作業が、今日も続いています。

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