園芸植物として人気の高いサルビアの仲間で、薬理作用のある種がセージとして分類されます。古代ローマ時代から広く利用されてきた薬用殖物になります。
写真はコモンセージ(ガーデンセージ)ですが、セージには多くの変種がありさまざまな利用法があるほか、観賞用としても栽培されます。
葉に芳香のあるいくつかの精油成分や有効成分を含みます。抗菌作用が強いことから咽頭炎、歯肉炎、口内炎など口腔粘膜の抗炎症に使用したり、ホルモンの分泌調整作用がありますので、異常発汗、ほてり、イライラをはじめとした更年期の諸症状に用いると症状緩和に役立ちます。
葉の収穫は、開花の始まる時期の午前中に、茎の上部を刈り取るか、葉だけを摘み取って乾燥させて使います。
イギリスなどでは、家庭の庭に必ずといってよいほど栽培されていて、ハーブティーや料理に利用されているのを見かけます。
◆ 和名 ヤクヨウサルビア
◆ 学名 Salvia officinalis
◆ 主要成分 精油(ツヨシ、シオネール、カンファーほか)、フラボノイド、縮合タンニン、ホルモン様物質
◆ 作用 抗菌、収斂、内分泌調整