エルダーの花も咲き始めています。花色は全体として白色ですが、クリーム色がかった小花が混じります。
マスカットに似た香りのする花は、料理に風味豊かな香味をつけたり、アルコール漬けにしてもいい香りが残ります。
またエルダーフラワーは、フラボノイドを豊富に含みます。利尿、発汗作用のほか、抗炎症作用にすぐれていることから、ハーブスクエアでは風邪、花粉症、咽喉炎、関節炎などにティーとして用いています。
また日焼けした肌やひげそり後に、ローションとして使っても効果があります。
前回、オールドカーネションのシナモンピンクを紹介しましたが、他のオールドカーネションも花咲き始めました。ローズドメイです。花色、花姿がシナモンピンクに似ていますが、ローズドメイは花弁の中央に赤っぽい斑が入ります。
こちらはインチメリーといいます。白のなかに赤い斑が入ります。
ヨーロッパに分布するレッドバレリアンです。標高2000㍍前後の明るい林下などによく見られるハーブです。
枝先に咲く濃紅花の小花は、芳香があります。熱い夏はいったん休眠しますが、涼しくなって夜温が下がるようになると、また開花します。
黄色の筒状花を咲かせるエルサレムセージです。セージの名がありますが、セージ(サルビア属)とはまったく別属のフロミス属の種になります。
こうしたものは他にもいろいろあります。一例を挙げると、マウンテンミント、ダイヤーズカモミール、キャットミント、ロシアンセージなどです。
エルサレムセージは、株全体にシソ科特有のセージに似た芳香があることからこの名前がついたものと思われます。