さよなら歌舞伎座

歌舞座がこの28日の公演をもって終了、3年かけて新しく建て替えられるいうのでお別れにいってきました。

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久しぶりに見る歌舞伎座。1951年に現在の建物が復興されてからほぼ半世紀。

伝統と格式を象徴するかのような重厚なこの姿が、見得を切るごひいきの歌舞伎役者の技芸とともにオーバーラップしてしてきます。取り壊されるのは、かえすがえすも寂しいですね。

人には、その人のさまざまな思い出とともに心に残る心象があります。歌舞伎座は、そんななかのひとつです。

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木戸入り口には、電光掲示のカウントダウンも始まっていました。

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「御名残四月大歌舞伎」の今日の演目はこれです。チケットがうまく取れて、願ったり叶ったり。幸四郎、玉三郎、勘三郎、菊五郎、団十郎、吉右衛門、藤十郎…東西の名だたる豪華役者の競演です。

一日3回公演で、入場までに時間があるので近くの銀座へ足を運んで…。

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老舗の専門店などを見て周り、ふと思い立って「銀座のヤナギ」を探しました。4丁目周辺でようやく1本見つけることができました。

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その昔、関東大震災で壊滅的な打撃を受けた東京の復興に、各地から支援の手が差し伸べられました。安曇野市穂高からは、都市の緑化にヤナギの若木が大量に運ばれ、銀座に植樹されたという歴史があります。

その子孫でしょうか? ビルの陰に青々と新緑の葉をだしていました。

あとで聞いた話では、穂高からのヤナギは7~8丁目周辺に「銀座のヤナギ」として残っているそうです。

そして再び歌舞伎座へ。木戸から続々と入場者が続きます。

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みやげ物店もごった返して…

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やがて、拍子木がなって開演。

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どの演目、どの役者さんも最高の演技を見せてくれたのですが、人間国宝の4代目坂田藤十郎の「藤娘」の舞には酔いしれました。若々しさと華やかさのなかに円熟した芸が輝いていました。

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