今シーズン安曇野に渡って来た冬鳥のなかに、コガモの姿が見当たりません。どうしたことでしょうか?
なんどか市内3カ所の飛来地に足を運んで、最近になってようやく御宝田遊水地で見つけることができました。それも仲むつまじい番(つがい)でした。向こうがオスで、手前がメスです。
通常コガモは、渡って来るときも越冬生活も群れで行動するといわれますが、見つけることができたのはこの番だけでした。
コガモといっても、子どものカモではありません。
「小鴨」と書いて、カモの仲間のなかでも最も小さい種のカモになります。鳩を一回り大きくしたくらいで、体長は35㌢㍍前後。下の写真は、右がマガモ、左がコガモで、比べてみてもコガモの小ささが分かると思います。
オス鳥は頭が栗色、目の周りから後ろ首にかけて青紫色、身体は灰色で横に白い線が入っていて、お尻の両側に黄色い斑紋があるのが特徴です。そして、黒っぽいくちばしと足を持っています。カラフルですね。
メス鳥は全体が褐色で、黒褐色の斑があり、尾の両側下部分は白色です。くちばしと足は、オスと同じく黒いので見分けがつきます。
オスはメスの気を引くためでしょうか、時々こんなおどけたポーズで遊んでいました。
以前は安曇野にスズガモやヨシガモも飛来してきたそうですが、この冬、何度か足を運んだのですが、とうとう目にすることはできませんでした。