「水鶏」と書いてクイナと読みますが、今日の「安曇野の冬鳥」は、このクイナの仲間では一番大きくて太っているオオバン(大鷭)を取り上げます。
雌雄の別は特徴がないということですので、今日は雌雄不明です。
黒い頭に白いおでことくちばし、赤目、黒みがかった灰色のボディと、全体としてシックないでたち。そして弁足といって木の葉のようなひれ状の水かきがついた足を持っています。
上の写真は、顔から身体にかけて水滴が見えますが、潜水を終え水上に上がった直後の姿です。
この弁足で、前後に首を振るようにして水面を泳ぎます。ほかの水鳥たちと比べても、泳ぐスピードはけっこう早いといえます。ですから、どちらかというと水辺を歩くことより水上生活の時間が長いようです。
同じ仲間のバンは水かきを持たないので、水辺を歩くのが多いといいます。
でも、泳ぎ疲れたら(?)こうして水から上がることも…(めったにありませんが)。
餌を採るときは、水中を潜ったり、倒立したり、首だけ水中に突っ込んだりと器用な行動をします。上の写真は、潜水して水草の葉のついた茎をついばんで水中から再び顔を上げた瞬間です。
観察していると、オオバンは大食漢なのかなと思ってしまいます。どのオオバンも忙しなく水中に首を入れ、絶え間なく餌を探しては口にくわえています。ほら、このオオバンも。