漆喰細工を尋ねる旅-6   秀麗な裏富士がある旧商店(山梨県北杜市)

山梨県の旧小淵沢町、旧長坂町など8町村が合併してできた北杜市の旧須玉町下津金地区に鏝絵のある蔵が建ち並びます。

この下津金地区に明治・大正・昭和の三代にわたって建てられた木造建築の校舎があります。

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明治校舎(旧津金学校)は、明治の文明開化期に西洋建築の洋風デザインの要素を強く取り入れながらも、伝統的な日本の建築技術を持つ宮大工や左官職人たちによって建てられた擬洋風建築で、明治8(1875)年に落成しています。

昭和60(1985)年に閉校するまでの110年間使用されてた校舎です。その後解体されたものの残っていた創立当時の部材で復元し、現在は須玉歴史資料館として使用されています。

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古い学び舎と静かな農村風景が残るただずまいは、懐かしくどこかホッとする雰囲気があります。そこに20点余りの鏝絵が残っています。

今は閉めてしまった店の正面に、屋号を書いた鏝絵と富士山を眺望した鏝絵が飾ってあります。

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山梨県といえば裏富士の雄姿が思い浮かびますが、鏝一本で秀麗な姿に仕上げた裏富士に鏝絵師の郷土愛が見えてきます。

店の横に回ると妻面にも鏝絵があります。

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岸壁に押し寄せる逆巻く波と千鳥が描かれています。

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岩肌と白波は荒々しさを表現するように、立体的な造形になっています。

伝統的な左官職人の技術は、明治に入り洋風建築を次々と建てることができるほど高いレベルにありました。こうした技術は洋風建築の装飾をより豊かなものにし、優れた漆喰装飾を残してきたともいえます。

 

 

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