北米やヨーロッパが原産地といわれ、樹高は3mほどで森林地に自生しています。春に黄色い花が束生し、秋になると棘のある枝にそって食用の赤い実がなります。
実は砂糖煮やピクルスにし、生の汁液は歯茎を丈夫にするため使用されてきました。また実には緩下作用や冷却作用があることから便秘や解熱に古くから用いられて来ています。
メディカルハーブとして使用する部位は、実のほかに茎、幹と根の樹皮になります。
これらの部位には殺菌、抗炎症作用と胆汁分泌促進作用があることから、胆石の治療やアルコール、ウイルスによる肝臓病に効果があり肝機能を高めます。
含有成分のベルベリンには、抗菌作用、筋肉弛緩作用、消化を助ける利胆作用などが認められています。喉の痛み、口内炎などにも用いられます。
なお、子宮刺激作用がありますので妊娠中は使用できません。
◆ 和名 セイヨウメギ
◆ 学名 Berberis vulgaris
◆ 主要成分 ベルベリン、ベルバミン、セルロース微結晶(食物繊維)、ステアリン酸マグネシウムとシリカ(またはそのうちの一つ以上を含有の可能性あり)、ゼラチン
◆ 作用 胆汁分泌促進作用、殺菌作用、筋肉弛緩作用、抗炎症作用、利胆作用、子宮刺激作用、冷却作用、緩下作用