ゴードン・ヒラバヤシを知っていますか?

今年の1月に93歳でカナダ・エドモンドで亡くなったゴードン・ヒラバヤシ(日本名:平林 潔)という人をご存知でしょうか?

安曇野市の出身で渡米移民した両親のもとに、ワシントン州シアトルで1918年に生まれた日系2世です。

ゴードンがワシントン大学の学生だった1941年12月に、日本軍が真珠湾を攻撃したことで日米が開戦します。これに伴い当時のルーズベルト米大統領は、11万人の日系アメリカ人を砂漠地帯や山岳部に強制収容所を作り、送りこみました。下の写真は収容所へ連行される日系人の姿です。

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アメリカ国籍を持つ移民2世のゴードン・ヒラバヤシはこれに対して、「人間の尊厳を侵し、生きる権利を否定するものだ」「この国が培う民主主義の規範を維持していくことが私の義務だ」と抗議して、大統領令が米国憲法に違反すると法廷闘争を繰り広げてたたかった人です。

法廷闘争では1943年に敗訴し懲役刑に服しましたが、戦後、ワシントン大学で社会学の博士号を取得し、その後社会学者として人権擁護の活動を続けました。

一方で再審請求も続け、曲折を経ながらも提訴後40年を超えた1987年に有罪判決は覆されました。

Img_6864           (日系人が強制収容された粗末な建物。ここで塗炭の苦しい生活を余儀なくされました)

今年5月、アメリカの民間人に与えられる最高の栄誉とされる「大統領自由勲章」を死後、授与しています。オバマ大統領は授与式典で「彼のように立ち向かう市民がいたことで、この国はより良くなった」とゴードン・ヒラビヤシを讃えるスピーチをしています。

このゴードン・ヒラバヤシの足跡をたどる講座が、21日(日)午後2時から安曇野市穂高会館で開かれます。

Img_6856_3     (ゴードン・ヒラバヤシの逝去を伝える日系人向けの『北米報知』の紙面)

作家の井出孫六さんが「ゴードン・ヒラバヤシの矜持(きょうじ)と闘い」と題して講演します。安曇野ゆかりの先達の功績に光をあてる活動に取り組んでいるNPO法人・安曇野文化講座実行委員会が開催します。

事前の申し込みは不要で、受講料500円です。後日、講座内容をまとめた冊子を作り、送付することにしています。

問い合わせは、☎ 0263・50・7111(高坂さん)、090・3585・6693(田中さん)へ。

 

 

 

 

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