高さ30~80㌢㍍ほどで、細いもののしっかりした茎が立ちあがり、上部で枝分かれします。葉は3つに切れ込み、枝先に細長い穂状花をつけます。
花は、まばらに淡紫、ピンク色の小花をつけます。キリストの出血を止めた薬草として神聖化され、神事にも使われたそうです。
メディカルハーブとしては、開花時の全草を日陰干し乾燥して使用します。
葉に消炎、鎮静、発汗などの作用があり、洗眼、うがい用にも利用されます。消化を助けることでも知られ、食物の吸収を促進します。葉の煎剤は、過食時に特に有用です。
頭痛をはじめとする疼痛にも用います。
◆ 和名 クマツヅラ
◆ 学名 Verbena officinalis V. hastata
◆ 主要成分 精油(シトラール)、イリドイド配糖体(ベルベナリン)、苦味質、タンニン、アルカロイド
◆ 作用 鎮痛作用、消炎作用、鎮静作用、発汗作用、神経系への強壮作用、消化促進作用、通経作用、催乳作用