このブログをご覧になっている方や、来店していただいた方たちから「個々のメディカルハーブの作用について、もっと知りたい」「体調がよくないときに、その状態に合わせたハーブを教えてほしい」の声があります。
こうしたことから、このカテゴリーで随時、わかりやすくご紹介していきたいと思います。
第一回は、エルダーフラワーから始めます。
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【 エルダーフラワー 】
甘い香りのエルダーフラワーは、風邪やインフルエンザの諸症状を緩和します。鼻水の流れを穏やかにし、喉の痛みをやわらげ、発汗作用を促し解熱します。
イギリスなどヨーロッパ各国では、この濃縮液に甘味づけをして子どもたちに「風邪の特効薬」「風邪の予防薬」として飲ませる習慣があります。濃いめにいれて、うがい用に用いても効果があります。
くしゃみ、鼻水、目の充血などをともなう花粉アレルギー症状にも、特段の効果を発揮します。花粉の飛散量が多い日は、増量して炎症を抑えるとよいでしょう。
そのほか、ヘルペスやHIVを含むウイルス感染症の治療を助けることでも知られます。
抽出した液を湿布などの外用で用いると、すぐれた抗炎、保湿効果が期待できます。しもやけ、皮膚炎などのときに試すとよいでしょう。化粧水としても使用できます。
◆ 和名 セイヨウニワトコ
◆ 学名 Sambucus nigra
◆ 主要成分 フラボノイド配糖体(ルチン、クエルシトリン)、フェノール酸(クロロゲン酸)、粘液質、カリウム、精油など
◆ 作用 発汗・解熱、利尿、抗アレルギー、抗炎症、緩下
◆ 効用 風邪、インフルエンザ、上気道疾患の予防と回復、花粉アレルギー症状の緩和、便秘など