「この秋一番の冷え込み」とニュースが伝え、黄葉も終わりに近づていた日、鍾馗さん探しでまだ足を踏み入れていなかった街区を探していたところ、新しい鍾馗さんに巡り合いました。
場所は、安曇野市明科中川手地内です。一体は、大棟の上に、もう一体は物置の熨斗(のし)瓦に付いていました。
庭仕事をしていた家人が「屋根から降ろし物置にぶちゃってたものを(家を)40年前に新築した時、瓦屋に上げてもらっただ。いつころものかは分からねえが、じいさんがどっかから買って来たか、作らせたものでねえかい」と、話してくれました。
「なんのものかは知らねえが、屋根に載せるものということは知ってただ」と、言ってましたが、やはり瓦鍾馗は物置にしまっておくより屋根の上が似合います。
下が物置の上にあったものです。ところで、この鍾馗さんをしっかりご覧ください。
そして、下の2枚の写真と見比べてください。
堀金・中堀にある2体ですが、兄弟と思えるほど、よく似ていませんか?
瓦鍾馗研究家のkiteさん(愛知県在住)たちが安曇野を訪れたとき、探し当てた2体です。
なぜ、こんなにも似た鍾馗さんがいるのか?
次回はこの“兄弟”鍾馗について語ります。