「暑い、暑い」が、つい先だってまで口癖のように交わされていました。しかし、月が変わって近郊の野山に足を運ぶと、すでに秋の気配がしのび寄っています。
ぶらり出かけた先は、松本郊外の旧四賀村の里山です。標高は650㍍前後でしょうか。吹く風も涼やかです。
荒れ地の草の中からヒガンバナが顔をのぞかせています。
以前はよく目にしたガマの穂、最近はめったにお目にかかれません。
里山の田んぼの稲も、少しずつ穂が垂れ下がってきています。
稲穂が実りだすとスズメたちがついばみに…。農家では昔から野鳥脅しに案山子(かかし)を立ててきましたが、最近はマネキン人形を案山子替わりにする風景も珍しくなくなりました。
でも眺める側にとっては、こうした昔ながらの手作り案山子に親しみを感じたりします。
こちらはムンクの「叫び」の中から出てきた案山子?
「おひかえなすって」と仁義を切りそうなこちらの案山子、スズメを追い払ってくれるといいのですが…。
近くで農家の方が畔道の草を刈っていました。