寺社の参道で見かける狛犬(こまいぬ)が、屋根の飾り瓦となり、家に災いが及ばないよう守っています。
空想上の守護獣で、獅子と言い、狛犬とも言います。
中国から日本へ伝来した当初は「獅子・狛犬」で、向かって右側が口を開いた角がない獅子で「阿像(あぞう)」と呼び、左側が口を閉じ頭に角がある狛犬で「吽像(うんぞう)」と呼んでいたそうです。
あの「阿吽の呼吸」の「あうん」です。
しかし、年月を経る中で、この形が崩れ、像としては獅子に近く、呼び方としては狛犬と呼称する場合が多くなっています。
形が崩れたと言っても、必ず一対で配置されます。お寺などの仁王門に一対の仁王像が置かれるのと同じです。