鍾馗と書いて「しょうき」と読みます。鍾馗と言えば、端午の節句で飾られる五月人形でおなじみですが、安曇野の屋根に飾り瓦として見ることができます。
鍾馗の瓦像は、必ず長い髭(ひげ)をたくわえ、大きな眼で何かをにらみつけるような怖い顔をしています。そして、中国の官人の衣装と黒冠、長靴を身に着け、右手に剣を持っています。
疫病神を退ける魔除けの神として、屋根に載せているのです。
鍾馗の瓦像は、屋根の上の飾り瓦のほかに棟込瓦の文様部分に取り付けられたものや、鬼瓦部にはめ込まれているものなどを見ることができます。