松本・神宮寺で「原爆の図」が展示されています

松本市浅間温泉3丁目の神宮寺本堂で、画家の故・丸木位里、俊さん夫妻が描いた「原爆の図」の展示会が開かれています。

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原爆はもちろん、武力による破壊行為のない平和な世を願って毎年、埼玉県東松山市の丸木美術館から借り受けて開催しているもので、今回は昨年3月の福島原発事故を受けて高橋卓志住職が「原発に依存しない社会」の思いを込めて展示しています。

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広島、長崎に原爆が投下された5年後の昭和25(1950)年、丸木夫妻は「原爆の図」を完成させました。第1部「幽霊」、第2部「火」、第3部「水」の初期3部作です。

今回展示しているのは、15部の連作のうち初期3部作の1部「幽霊」と題する作品で、屏風絵8双です。

原爆投下直後に受けた多大な犠牲、人々の悲惨な姿を正面から受け止め、人間が造り出した大量殺りく兵器によって、多数の人々が一瞬にして命を奪われる恐怖をリアルに描いています。

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展示会は7日までで、午前10時から午後5時まで。鑑賞は無料です。

会期中の4日(土)午後7時から、ベトナム戦争でアメリカがベトナムに落とした枯葉剤によっていまだ癒えない傷跡を描いた映画「沈黙の春を生きて」(坂田雅子監督)を上映します。

また、5日(日)午後6時から「原爆忌」コンサートを開き、高橋竹山さんが原爆、戦争で亡くなったすべての人たちに追悼の祈りと原発事故に苦しむ人々に早期復興の思いを込めて津軽三味線を演奏します。

詳しい問い合わせは、神宮寺(☎ 0263・46・0096)です。

 

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