日天・月天を飾り付けた安曇野の「三九郎」

この3連休、小正月の伝統行事・三九郎(どんど焼き)が安曇野の各地域で行われました。

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子どもたちが午前中に各戸を回り、飾り終わった〆飾りや福だるまなどを集めて回ります。

三九郎の作り方も、地域によって少しずつ違ったりします。下は三郷・住吉の集めた正月飾りを使って飾りつけを終わった三九郎です。

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竹で骨を組み、そのやぐらの周りをヒバやスギなどの燃え易いもので囲み下に焚きつけ用のわら束を置き、〆飾りや福だるまなどを周囲にくくりつけます。

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安曇野で、よく見られるいわば標準的な三九郎のタイプといえるでしょうか。

しかし、同じ三郷地区の北小倉は少し違います。七日にリンゴ畑が取り囲む畑地の一角で催された三九郎の模様です。

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芯の上部に手づくりした日天(にってん)、月天(がってん)を飾り付けます。

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天は神を意味し、赤くて丸い日天は太陽(陽)、白い半円形の月天は月(陰)を表わすそうです。

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北小倉では、元日の早朝に集落の辻にある道祖神の傍に御柱が建てられ、この御柱に日天・月天が取り付けられます。

その御柱に飾りつけていた日天・月天を、この日早朝に倒し芯の青竹ごと三九郎の会場に運び込みます。

どうして日天・月天を飾り付けるのか定かでないようですが、昔からこのような風習が続いているということです。

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地区の人たちが昼までに建ちあげた三九郎は、午後には点火され勢いよく燃え上がりました。

芯の青竹が燃え尽きて倒れないよう四方から縄で支えていましたが、火の回りとともにやがて日天・月天も地上に倒れ…

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火の中へ運ばれ、焼きつくされました。

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子どもたちは、持ち寄った繭玉、餅、米粉だんごなどをおき火で焼いて、今年の無病息災を願いながらほうばっていました。

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安曇野の三九郎は、15日までに各地域で順次予定されています。

 

 

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