街中を歩いていて、あまりにもみごとに咲き誇っているサンシュユの木に出あいました。
市内堀金・中堀の広い庭の一角で、晴れ渡った青空のもと、際だった鮮黄色で人目を惹くように咲いていました。
サンシュユは、高さが3~5mほどになる落葉小高木ですが、なかには10mほどになるものもあるそうです。
サンシュユはこの時季に咲く花の鮮やかさから、別名ハルコガネバナとも呼ばれます。
秋になると熟して実をつけます。紅色で楕円形のおいしそうな実でアキサンゴの異称もあります。しかし、実は渋くて生食には向きません。
実から種を取り除き乾燥させ、乾燥皮を果実酒として漬け込み、滋養強壮、疲労回復に用いられてきています。
生薬として、あるいは八味地黄丸、牛車腎気丸などの漢方製剤にも使われています。
漢字で山茱茰と書きますが、茰の字はグミと読みサンシュユはヤマグミと呼ばれることもあります。