安曇野の寒い日、ふくらスズメが見られます

冬の寒い日、丸々太った姿のスズメを見たことありますか?

安曇野では、冷え込んだ日の早朝、朝日の当たる立木に群れて止まり、羽を大きく膨らませているスズメたちを目にすることがあります。気温が上がるまでの午前中、見ることができます。

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こうしたスズメの姿を「ふくらスズメ」といいます。漢字で書くと「膨ら雀」、あるいは「脹ら雀」になります。ですからふっくらとしたスズメということです。

実は、羽の間に空気を入れて寒さをしのぐスズメが身に付けた術(すべ)なのだそうです。時には大福のように丸々となるときもあります。

安曇野は3月に入って冬に戻ったような日が続き、夜間から明け方にかけうっすらと雪が降ったり北風が吹き荒んだりと、まだまだ寒い日があります。そんな日には、全身の羽毛を膨らませている「ふくらスズメ」の姿を見ることができます。

日中の気温が上がると、リラックスして羽を膨らませることもありません。

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ところでスズメは、日本の各地でフルシーズン見られる最もポピュラーな野鳥ですが、近年、数が激減しているそうです。5年ほどの間に1/10、あるいはもっと少なくなっているという推計もあるということです。

近年の住宅が機密性が高くなり巣作りできなくなったことや、農村部でコンバインでの雑穀収穫が進んだこと、未舗装の小道や公園、空き地が減ったことからなどからエサを採る場所が減ったからではないかといわれています。

スズメは警戒心の強い野鳥で人の気配を感ずるとパァーツと飛び立ち、なかなか人になつかないところがあります。それでいて人里離れたところには生息しません。天敵から身を守るために人の生活する近くに棲む習性があるということらしいです。

あなたの近くで最近、スズメを目にすることは少なくなっていませんか?

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* 昨年10月28日掲載の「安曇野の屋根瓦-4 鍾馗(その1)」と11月2日付け「安曇野の屋根瓦-5 鍾馗(その2)」の中で、鍾馗と表記するところを鐘馗と記述していました。また、「鍾馗(その2)」の上から2枚の写真(堀金・多田井)は、鍾馗ではなく、毘沙門天の瓦像でした。鍾馗さんの瓦を研究、探索している方からのご指摘で分かりました。ありがとうございました。

見出しと本文中の表記を訂正させていただくとともに、上記写真2点は毘沙門天の誤りですのでご了承ください。

なお、鍾馗瓦について詳しい方のブログ「鍾馗を尋ねて三千里」は、こちらです。どうぞ、ご覧ください。

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