レンガ積み職人が遺した建造物~信州編   路地裏の堅固な造り蔵(岡谷市)

一方通行路が交差する十字路から、50mほど先に目についた赤レンガの建物。岡谷市塚間町上浜の路地裏です。

高い構造で、遠目からも目を引きます。

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通りに面して長く、奥行きはその1/3ほどで、軒もほとんどありません。変わった造りで気になったので訪ねてみたのですが、留守で返答がありません。

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通り側は小さな窓枠があり、鋼製の装飾をはめ込み防犯対策を施してあるようです。

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外観からすると、これ以外に窓はありません。妻面にイギリス積みされたレンガが屋根まで続きます。

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反対側に回ると蔵につながる形で、レンガの高い外塀が繋がっています。大仰に言えば、外からの侵入者に備えているかのような造りです。

気になりましたので、半年後に再訪したところ家人に話しが聞けました。「先々代が明治の終わりの頃、建てたものです。製糸工場を経営していたのですが……」

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「片方で質屋もやっていたんです。中は1、2階とも沢山の棚があり、いろんな質草を保管していたのを見ていますよ」と話してくれました。

建て物の造りに対する疑問が氷解しました。それにしても改めて見ると、堅固な造りになっています。鉄扉もかなり頑丈に作られているのが分かります。

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岡谷といえば明治以降、製糸業で栄えた街。繭価や生糸の乱高下があると金策に走る経営者もいたでしょう。堅固な造りとともに、遠目からも目につくレンガ蔵は利用客の目印にもなったことでしょう。

 

「昭和30年代に屋根瓦は葺き替え、入り口の鉄扉を塗り替えたのですが、他は修繕補修などはやっていません」とも話してくれました。

有に100年を超え今も堅固に建つレンガ蔵が、路地裏にひっそりと佇んでいます。

 

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