赤レンガ建造物を尋ねて-10   青春ドラマに実名登場した温泉旅館の塀(松本市)

かつて商都・松本の奥座敷として賑わった浅間温泉街。広いエリアに温泉宿が建ち並びます。

平坦地とやや急な坂道沿いに多くの温泉宿があり、坂の途上にある旅館を赤レンガ塀が囲んでいます。「尾上(おのうえ)の湯旅館」(浅間温泉5丁目)の外塀です。

イギリス積みされたレンガ塀は30mほど続くでしょうか。途中にアーチの裏口があり上部が飾り積みされています。

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平成8(1996)年にフジテレビ系で放送された「白線流し」という連続ドラマがありました。

卒業式の日に学帽の白線とセーラー服のスカーフを一本に結びつけ川に流す卒業生たちの伝統行事を縦糸に、卒業してから恋愛や進路に悩む青春群像を横糸に描いて高視聴率をとった佳作でした。

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白線流しは、岐阜県高山市の高校に伝わる伝統行事ですが、ドラマでは舞台を松本市に置き換え、松本市で多くのロケが行われました。

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その中で、女優を目指しながらも挫折する主人公の女友だちの実家として「尾上の湯旅館」が実名で登場しました。

ドラマの放映が終って年月が経ちますが、今なおロケ地巡りに来る人たちが訪れ宿泊していくほど根強い人気があるそうです。宿泊者は、宿とともに赤レンガ塀もカメラに収めていくといいます。

 

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