古代オリンピック競技に参加するアスリートたちは筋肉と関節を柔軟に保つため、オリーブオイルを肌にすりこんでいたといわれます。
古代ギリシア人は、6000年以上前から栽培し、常緑樹オリーブの葉に抗菌作用のあることを知り創傷の浄化に用いていたという歴史をもち、人々の生活に早くから採り入れてきたハーブの一つです。
メディカルハーブとして用いるのは、葉、実になります。葉に血管弛緩と血圧降下、血糖低下作用のほかに悪玉コレステロール値を下げる働きもあり生活習慣病に対する有効性があります。
喘鳴を伴う咳、乾性咳、咽頭炎など呼吸器系の症状を鎮め、消化不良、胸やけ、胃炎、大腸炎、消化性潰瘍などの刺激炎症状態を落ち着かせます。
最近の研究で、含有している抗酸化物質が細胞膜を守り、フリーラジカルによる損傷を受けにくくすることが分かっていて、ガンの成長と加齢を遅らせるのではないかといわれています。
◆ 和名 オリーブ
◆ 学名 Oleae folium またはOlea europaea
◆ 主要成分 抗酸化物質、苦味配糖体(オレウロペインル)、オレイン、パルメチン、ステアリン、コレステリン、シクロアルテノール、安息香酸
◆ 作用 殺菌作用、殺ウイルス作用、血圧低下作用、解熱作用、鎮静作用、栄養、粘滑による刺激緩和、収斂作用、抗酸化作用 〔種や実〕 緩下作用、胆汁分泌促進作用、コレステロール低減作用