メディカルハーブ-31    ギンコー

イチョウの葉をメディカルハーブでは、ギンコーといいますが、1980年代に臨床研究から心循環器系への強力な作用が見いだされ、一躍、医学界の注目の的となりました。 

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少なくとも2億年の歴史を持つイチョウですが、今では野生のものは見ることができなくなりました。寺社の境内などで守られて生き延びています。ヨーロッパには1730年にもたらされ、装飾樹として人気を集めていました。

1980年代になってからの研究によって脳への血行改善することが分かり、記憶力や精神機能を改善するのに用いられます。下肢、生殖器官の循環を改善することから静脈瘤、痔疾、足の潰瘍の改善にも用いられます。

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さらに成分のギンコライドが重度の不整脈に有効性があることが分かりました。めまい、耳鳴り、あるいは喘息などの改善にも適用されます。

イチョウの葉は成分抽出にあたって煮出す方法を取りますと、アレルギー誘発物質がでてきますので、必ず沸騰した熱湯を使用します。

また、抗血液凝固作用がありますので、ワルファリンなどの抗血液凝固剤とは併用できません。

◆ 和名     イチョウ

◆ 学名     Ginkgo  biloba 

◆ 主要成分  ギンコライドなどフラボン配糖体、ビオフラボン、シトステロール、ラクトン、アントシアニン

◆ 作用     血管拡張作用、循環刺激作用、抗酸化作用、抗血液凝固作用

 

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