安曇野に架かる橋(20)~白鳥が越冬する遊水池の名もない橋

幾つもの川と合流し大きな流れを形成して流れる犀川ですが、洪水時に備えて明科・中川手に犀川の遊水池があります。

洪水で氾濫するのを防ぐため、一時的に河川の水を拡散させ氾濫原となるのが遊水池です。中川手にある遊水池は御宝田遊水池といって、広大な河川敷を形成しています。

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ここには雑木が生い茂り、アシ原があるほか広い人工池があります。この池で越冬するために、例年たくさんの白鳥やカモたちが渡って来て羽を休めます。

白鳥はコハクチョウが主で、カモ類は、マガモ、ホシハジロ、キンクロハジロ、オオバン、コガモ、オナガガモをはじめ多種類の姿を見ることができます。

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昨冬のコハクチョウの飛来数は、1000羽を超えました。白鳥が訪れるようになってから、30年近くなります。

コハクチョウやカモは、やがて春の訪れとともにこの遊水池を離れ、シベリアへの長旅にでます。

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その人工池から流れ出た水が小川となって流れます。この小川にいくつかの木橋が架かっています。対岸への小さな渡り橋ですので、橋の名はありません。

          

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周辺は起伏の少ない散策路として整備されていて、老若男女あるいはペット連れでも楽しめます。         

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橋の上や川岸から小川をのぞくと小さな川魚が泳いでいます。名もない橋から川魚が元気よく泳ぐ姿を見るにつけ、川が清流であることを再確認できることでしょう。

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橋を渡ってヨシ原の方へ足を運ぶと、さまざまな野鳥たちが営巣していますので、バードウォッチングもできます。

遊水池は周辺に建造物もなく、あまり人も近寄らない環境となるため多数の動植物が生息するといわれます。

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