安曇野の鏝絵-2   紅梅が似合う漆喰の蔵

梅の花が咲く頃、豊科・高家熊倉で目にした鏝絵です。

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建てられてからそう年月が経っていない蔵で、漆喰壁の白、海鼠(なまこ)壁と龍の鏝絵がうまく意匠されています。

撮影していると、この宅の兄妹の子どもが出て来て、「紅白の梅の木は、お兄ちゃんの誕生祝いに植えたんだよ」と教えてくれました。この蔵と紅梅が絶妙なコントラストを描いています。

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鏝絵の龍は、黒い下地の上に白漆喰で描き、龍そのものを際だたせています。

上部の雲のデザインもいいですし、蔵の明かり取りの上の小屋根の落ち着いた朱色が鏝絵を一層引き立てているのではないでしょうか。

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そしてもう一つ、折れ釘の根元を飾っている斬新で現代的なデザインが蔵全体とうまく調和しているのに驚かされました。

実に良くできた蔵ではないでしょうか。

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