【 ジャーマンカモミール 】
カモミールという名前の由来は、「大地のリンゴ」を意味するギリシャ語だといわれます。これが示すように、カモミールはリンゴに似た甘い香りが特徴です。
春に咲き始める白い小花は、やがて熟してくると黄色い中心部から芳香を放します。
鎮痛、鎮静、消化促進をはじめ、様々な作用があります。お腹がチクチク痛かったり、食後に胃もたれがする時、あるいは寝つきが悪い時や風邪で寒気を感じる時などにカモミールティーを飲むと、その効果が実感できます。
カモミールは、ハーブのなかでも人気の高い種類ですが、フルーティーな香りに加え、こうした幅広い薬効が受け入れられたのでしょう。小さな子どもが飲むのに最適なお茶としても知られます。あのピーターラビットも愛飲していましたね。
◆ 和名 カミツレ
◆ 学名 Matricaria chamomilla
◆ 主要成分 精油(α-ビサボロール、カマズレンなど)、セスキテルペンラクトン類(マトリシンなど)、フラボノイド(アビゲニン、ルテオリンなど)、コリン、クマリン類
◆ 作用 消炎、鎮静、鎮痙、駆風、発汗、保湿、保温
◆ 効用 胃炎、胃潰瘍、生理痛、皮膚炎、消化障害、ストレス、不眠症、歯肉炎、喘息などの肺疾患など