この訪問着の意匠、何が描かれているか分かりますか? もう少し近づいてみます。
そうです。北アルプスの山容と安曇野を一望できる長峰山からの眺望が描かれています。
市民の方が旧町村の合併により誕生した安曇野市の記念に、京友禅の女性作家・上江洲美賀さんに依頼して作ったものだそうです。この裏地には、ワサビ、リンゴ、カタクリ、アヤメ、タマネギといった旧町村の産物がデザインされているということです。
「天平の風」と題したこの作品から郷土への愛着といったものが、強くにじみ出ているようです。
市民が所蔵する“我が家のお宝”を公開する「マイ・コレクション展」パート2(安曇野市穂高交流学習センターで開催中)で見ることができます。
このほか多数の展示品がありますが、市民から寄贈されて安曇野市が所蔵する日本彫刻界の巨匠・故北村西望さんのブロンズ像「春爛漫」も展示されています。北村さんは、長崎市の平和公園にある平和記念像の作者としても有名ですね。
この展示は、今月26日まで。入場無料/9時~21時まで/問い合わせ等は市教育委員会文化課(0263-81-3111)