和名ショウガでなじみのある南アジア原産の辛いスパイスです。身体を温めエネルギーを与える作用は、紀元前500年に記された孔子の書物や2000年前に編まれたインドの医学書にも登場します。
メディカルハーブとして用いるのは、根茎と葉になります。食欲と消化の改善に役立ち、消化器系の痛み、けいれん、消化不良、膨満、胃腸内のガス、あるいは食物アレルギーに有用です。
また、下痢による差し込むような腹痛、乗り物酔い、つわり、二日酔いにも効果があります。
循環器系では、心臓と血行を刺激して、血液を凝固しにくくします。末梢循環不良、霜やけ、レイノー病などに用いられます。
喉の痛みや風邪、インフルエンザの徴候が出たとき、すぐに熱いティーを飲むと熱を下げてカタルを解消し、感染症を退ける効果があります。
月経の遅れ、過少月経、凝血塊に用いられるほか排卵痛、子宮内膜症による月経痛の緩和にも有効性が確認されています。
◆ 和名 ショウガ
◆ 学名 Zingiber officinale
◆ 主要成分 揮発性油(ジンゲロン、ジンゲロール、カンフェン、ボルネオール、フェランドレン、シトラール等)
◆ 作用 循環刺激作用、駆風作用、消化促進作用、去痰作用、利尿作用、性欲促進作用、制吐作用、鎮痛作用、抗炎症作用、発汗作用、鎮頸作用、免疫強壮作用、抗菌作用、抗酸化作用