アルファルファの和名が示すように、日本には牧草として明治初期に入って来ました。地中深く根を張り、空気中の窒素をとりこんで痩せた土地を肥やす緑肥にも使用されます。
また、すぐれた飼料としても使用され、牛の乳の出をよくするといわれ、カルシウム、カロチンなどが豊富でヨーロッパでは、何世紀にもわたって利用されてきたハーブです。
最初に発見したアラブ人が「植物の父」と呼び、足を速くするため競走馬に与えるなどして重用してきたそうです。
メディカルハーブ、食用として用いるのは、地上部と発芽種子になります。強壮作用のある葉と発芽した種子(もやし)は新鮮なエンドウ豆の匂いがし、サラダにして食べたり、運動選手用の健康飲料に混ぜたりします。
発芽した種子はビタミンとミネラルが豊富で、病後の回復期の人にとっては、滋養分の多い食欲増進剤となります。また、石けん様の物質であるサポニンがコレステロール値を低減し、Ⅱ型糖尿病の症状を緩和すると考えられています。
弱いエストロゲン作用を持つゲニステインとダイドゼインを含有することから、更年期障害に役立ちます。
◆ 和名 ムラサキウマゴヤシ
◆ 学名 Medicago sativa
◆ 主要成分 ビタミンA、B群、E、Kなどのビタミン類、ミネラル類(マグネシウム、銅、鉄、マンガン、カルシウム、カリウム、亜鉛)、 食物繊維、βカロティン、ナイアシン、パントテン酸、ピオチン、イノシトール、コリン、キサントフィル、クマリン、フラボノイド、イソフラボン、ゲニステイン、ダイドゼイン、サポニン
◆ 作用 疲労回復作用、強壮作用、利尿作用、緩下作用、健胃作用、膀胱炎の改善、コレステロールの低減、更年期障害の改善、血糖値の改善