ラズベリーのきれいな赤い実は、酸味を含んださわやかな甘みがあり、ヨーロッパでは古くから親しまれてきました。中世には栽培も始まり、多くの変種が生まれました。
このハーブが注目されたのは、出産を楽にする効果が確認されるようになったからです。自然分娩が一般的だった時代は、大変重用されました。
出産が近くなった時期にラズベリーのお茶を定期的に飲むと、子宮と骨盤の筋肉を強くして、妊婦の負担を軽くしてくれます。
子宮収縮作用もあるので産後も飲み続けると、体力の回復に役立ちます。母乳の出を良くするとともに栄養価も高まります。
子宮収縮作用がありますので、妊婦が飲み始める目安は出産予定の2~3カ月前くらいからにします。
また、子宮に働きかける作用が強いので、生理痛の緩和にも強い効果を発揮するほか、下痢を抑え、喉の痛みや口内炎の症状改善に役立ちます。
◆ 和名 ヨーロッパキイチゴ
◆ 学名 Rubus idaeus
◆ 主要成分 フラガリン、タンニン、ポリペプチド、ビタミンA、B、C、E、糖類、カリウム、カルシウム
◆ 作用 収斂作用、子宮強壮作用(子宮や骨盤の筋肉の強化)、子宮刺激作用、消化促進作用