信州の鏝絵に見る左官職人の技-13  皇大神宮社の献額(茅野市)  

茅野市宮川の安国禅寺の隣に皇大神宮社があります。

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鳥居脇に安国寺史友会 という郷土史研究会が次のように案内板に記しています。

江戸時代の諏訪藩主手元絵図には、こ の社は「鎮守」と記されている。安国寺村の産土神であったことをうかがわせ、祭神は天照大御神である。(中略) 元禄十六(1703)年の石燈籠二基が現存し ている。明治二十六年に拝殿が建設され、例祭は九月十七日であった。十月一日の甘酒祭は村中を楽しませ、子供たちによる火祭の場所でもあったが、戦後しば らくして廃絶した。

拝殿が建設された明治26(1893)年に奉納された鏝絵額が本殿横にあります。献額を保護するための網が張られていますが、制作後120年ほど経った今でも、大して色褪せることなく掲げられています。

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献額に残された銘に中村八五郎という左官職人が氏子45人からの依頼を受け、制作したことが分かります。

 

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