ヨーロッパ、アフリカ北部などに分布する落葉低木で、樹高は3~5mほどになり多数の鋭い棘を持っています。非常に価値のある薬用ハーブで、中世以来、多くの症状の治療に用いられてきました
収斂薬として評価が高く、伝統的に下痢、過多月経、棘を抜く時などに使用されていたということです。
100年ほど前に強心作用が発見され、今日では心臓疾患の治療によく用いられます。複雑な化学物質を含有し、それらが組み合わさって心臓機能を改善することが分かっているようです。
冠状動脈の循環を改善し狭心症を防ぎ、血圧を正常化します。ジゴキシン(ジギタリス配糖体)などとは違い、心リズム障害のリスクを高めることはありません。効果発現までに4~12週間を要することがあります。
◆ 和名 セイヨウサンザシ
◆ 学名 Crataegus oxyacantha
◆ 主要成分 フラボノイド配糖体、プロシアニジン、サポニン、タンニン、ミネラル
◆ 作用 末梢血管弛緩作用、強心作用、収斂作用、降圧作用、鎮静作用、鎮頸作用