エリザベス朝時代にガーデンの生垣用として人気の高かったハーブですが、当時から解熱や鎮痛にも利用されていました。
1860年代にサリチル酸という抗炎症性の物質が、はじめてメドースイートから抽出されました。
それから60年後、サリチル酸を改良したアセチルサリチル酸が合成されました。このハーブは、元の学名をスビラエア・ウルマリアといい、それに因んで「奇跡の薬」はアスピリンと命名されました。
夏、開花中に採集し乾燥したものを用います。冷やす作用によって炎症や発熱を抑え、消化管を保護します。
アスピリンを長期連用すると胃潰瘍や胃出血を生じることがありますが、メドースイートにはそのような副作用がなく、サリチル酸の効果が穏やかに発揮させます。胃酸過多、下痢などに用います。
なお、サリチル酸やアスピリンに対してアレルギーのある人は使用できません。
◆ 学名 Filipendula ulmaria
◆ 主要成分 サリチル酸、フラボノイド、タンニン、クエン酸、粘質物、揮発油
◆ 作用 抗炎症作用、抗リウマチ作用、利尿作用、発汗促進作用、鎮静作用、健胃作用