春が足早にやってくる気配が、なかなか感じられない今年の安曇野です。雪解けが進んだかと思うと、また降り積もるような日々が依然として続いています。
標高650メートル以上の山の中は、まだどっさり積もった雪が残っています。しかし、沢には解けた雪解け水が流れ込み勢いを増しているようにも見えます。
長い冬の中で、生息動物たちが餌になるものを求めて盛んに動き回っているようです。この雪上に残した足跡は、かなり大きな動物のもののようです。
とはいっても、3月も半ば近くになってくると少しずつ木々が芽吹いて来ているのを目にすることができるようになってきました。
いち早く芽を吹いたのは、やはりヤナギたちです。上はネコヤナギ、下はバッコヤナギ(ヤマネコヤナギとも)で花穂が銀白色になって春が間近いことを知らせてくれます。
日当たりのよいところでは、フキノトウが芽を出し始めています。
そして、雪が解けると何よりも先駆けて花開いてくれるフクジュソウにもご対面できるようになってきました。
多くの木々たちはまだ新芽を吹かせていませんが、ボケが少しだけ芽吹き始めましたし…
キンミズヒキも土中から新芽をのぞかせ始めました。
早春に淡黄色の花をつけるアブラチャンも、
田植えの時期を知らせてくれるというコブシもまだ固い芽の段階ですが、これから芽を膨らませてやがて開花してくれることでしょう。
安曇野はことのほか寒く長かった冬に別れを告げ、草花が花開く春へと徐々に移り変わっています。