安曇野の鏝絵-6   火伏せの龍(その3)

旧南安曇郡梓川村(現松本市)で見た土蔵の鏝絵は、豪華ではありませんがこの漆喰壁を塗った左官職人が、いろいろと趣向を凝らした跡が見られます。  

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上が蔵の全体像です。

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蔵の中心部の模様です。

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丸プレートの台座に描かれているのは、ボタンの花と龍の図柄、雲龍の姿にボタンを被せています。

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蔵窓の下の小枠の中は、波しぶきです。龍と波は火伏せ、防火の意味で用いられる図案です。

そして、隅にもアカンサスの紋様をさり気なく施し心憎いばかりの配置と言えないでしょうか。

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でき上がったころは、アクセントとして群青の色を使って白漆喰との対比の美しさを際立たせていたことでしょう。

年月を経てもいい味を出して見ごたえを感じます。

* 安曇野とその周辺で見ることができる鏝絵を「安曇野の鏝絵」として紹介しています。

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