メディカルハーブ-18    レモンバーム

レモンバームは地中海沿岸が原産地になり、シソ科の多年草でミントの一種です。見た目はシソに似ていますが、レモンの香りがして、料理にもよく使われます。

レモンの香りがするといっても、味には酸味がありません。むしろ、ほんのりとした甘みが楽しめます。          

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不安感を取り除き気持ちを明るくしてくれるほか、鎮静作用があることから不眠症にも用います。

特筆すべきこととして、ヘルペスウイルスの増殖を阻害する力があり口唇ヘルペス、性器ヘルペス治療にも使用されます。この場合は、70:1に濃縮したレモンバームを1%含むクリームを作り、1日4回患部に厚く塗ります。

消化管平滑筋を弛緩させる作用、腸内ガスが溜まるのを防ぐ駆風性や強壮効果もあり、胃などの内臓に働きかけて体を丈夫にします。めまいを抑える効果も確認されています。

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最近の研究では、アルツハイマー性認知症、甲状腺機能亢進症にも有効性があることが報告されています。

解熱、解毒効果にも優れていますので、風邪の引きはじめなどにはお薦めです。

レモンバームを大量に摂取すると眼圧を上昇させることがあるので緑内障の方や、ホルモンバランスの変調をきたすことがあるので妊娠中の人は、注意が必要です。

◆ 和名     セイヨウヤマハッカ

◆ 学名     Melissa officinalis

◆ 主要成分  テルペン、粘液質(アラビノガラクタン、タンニン、フェノール酸(カフェ酸、クロロゲン酸)、精油(ファルネソールなど)

◆ 作用     発汗作用、解熱作用、解毒作用、健胃作用、消化促進作用、強壮作用、鎮静作用、ヘルペスの増悪の防止、抗不安作用、駆風作用

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