サクラが葉桜になると、安曇野は木の実のシーズンになります。寒く長かった冬の間じっと耐えていた木々たちや野草が次々と芽吹き始めます。
タラノメが大きく膨らんできています。タラノメが芽吹くとコシアブラ、ヤマウド、ゼンマイ、ワラビなどが山野に顔をだします。
タラノメはやはり本格的な春の訪れを知らせる旬の味です。新芽を摘み取り、天ぷらにするとほんのりと香り、コリコリと歯ごたえもあり格別です。おひたしにしたり、金網で焼いて薄味の味噌ソースで食べてもおいしくいただけます。
タラノメがでる木を安曇野ではタランボと呼びますが、中には3~4㍍ほどに伸びる大木もあります。木には無数の鋭い棘がありますので、すぐに分かります。
山野に自生する天然もののタラノメは、スーパーなどで販売しているものと違って天ぷらで揚げ冷めても、歯ざわり感はしっかり残りますので、やはり違います。
タラノメを摘むのは二番芽までとして、後はタランボの木を生長させるため三番目以降は残します。摘み取るときはゆっくり枝を引き寄せます。
無茶をして幹を折ったりすると木が弱ってしまい、来春は摘めなくなってしますので注意が必要です。