今年は、安曇野が生んだ日本近代彫刻の先覚者・荻原碌山が1910(明治43)年4月、新宿中村屋の居間で亡くなってから100年を迎えた記念の年になります。
生前の碌山の作品や資料を保存展示している碌山美術館では、没後100年を記念した企画をこれまでも催してきていますが、7月24日(土)から「新宿中村屋サロンの美術家たち展」が始まります。
新宿中村屋の創始者・相馬愛蔵と黒光夫妻は安曇野・穂高に住んでいたころから同郷の碌山と交流がありましたが、上京して事業を興し成功してからも、パリでロダンから学んで帰国した碌山を物心両面で支えました。
相馬夫妻には、一商人の事業を通して社会に貢献したいという考えがあり、芸術・文化のほかに人道支援の面でも活動の領域を広げていきます。そうした活動の中で中村屋に集まった芸術家や文化人の人たちは、「中村屋サロン」と称されるようになりました。
今回の展示では、この中村屋サロンの芸術家である碌山、戸張狐雁、高村光太郎、斎藤与里、中原悌二郎ら15人の生命感と浪慢性にあふれた作品と資料を公開します。
8月24日(日)までで、会期中は無休/午前9時~午後5時10分/大人700円、高校生300円、小中学生150円/問い合わせ先 : 碌山美術館 TEL 0263・82・2094
詳しくはこちらです。 → 碌山美術館 www.rokuzan.jp