安曇野の野山にもホタルブクロが、大きな釣鐘状の花を咲かせています。
日陰の山道の脇や乾燥した草原などでも見かけますので、場所は選ばない丈夫な性質を持っているのでしょう。
蛍袋の字を当てますが、名前の由来については、子どもたちがこの花の中に蛍(ホタル)を入れて遊んだというのが定説のようです。
また、一説には、下に垂れさがるホタルブクロの花を提灯(ちょうちん)に見立て、提灯(ちようちん)の古語の「火垂る」を用いたという説もあるようです。
この野の花には、どちらの説も似合っているのではないでしょうか。
トラノオも咲きだしています。花穂が虎の尾に似ていることから、この名がついたそうです。
花穂は一方に偏って向き、白花をつけます。
平地の日陰でよく目にするドクダミが、かわいい花をのぞかせています。地下茎を長く張って伸びますので、群生しているところを見かけます。
名前の響きがよくありませんが、古くから薬草として用いられてきた野草です。10種の薬効があるということから、十薬(じゅうやく)と呼ぶこともあるようです。
葉の形もハート形で、ドクダミの名とは違って、なんとなく親しみやすさを感じるのですが…。