安曇野に飛来する冬鳥として今日取り上げるのは、マガモです。これも日本各地に訪れるので、見たことのある方も多いかと思います。
緑色の頭と黄色のくちばし、白い首輪、そしてチョコレート色の胸、橙色の足…カラフルでおしゃれな色合いをしています。これがオス鳥です。
採餌中です。こうして身体半分を水中に入れて全身素もぐりはしません。
こちらがメスです。オスほどの“派手好み”ではありませんが、身体全体をつつむ褐色の羽毛の一部に目を引くような光沢をもった羽を隠し持っています。
もっとしっかり、お見せいたします。いかがです? この隠し羽、青紫色だったり、青緑色だったりします。くちばしが黒で先端を黄色く染め、足は橙のブーツを履いているようなおしゃれをしています。
このマガモ、日本へ渡ってきた冬の間にカップリングを組みます。そして春になると連れ立って繁殖地へと向かうといいます。でも営巣前には、つがいを解消し、巣作りから産卵、抱卵、育雛までのすべてをメス鳥が行います。オスは他の場所へ行き、オス鳥の集団で過ごすのだそうです。“母は強し”というべきでしょうか。
アヒルの先祖はマガモ、アヒルとマガモから生まれたのがアイガモ。鳥類に詳しい方の話では、アイガモが野に放たれるようになってアイガモともマガモとも見分けのつかない鳥が出現しているそうです。